誰にも言わないどうでもいいメモ

どうでもいいことを書いてます

流行、アイコン

 今、ポプテピピックが「流行ってる」みたいですね。と言ってもネットの境界を離れるとポプテピピックのポの字も聞かない。結局ネット上だけでもてはやされているのか。これほど、ポプテピの画像を使い消費されているのに外では見かけない。住む世界が違うからなのかもしれないが。

 

 流行とは恐ろしいもので、流布されると周りのみんなはそれをウイルスにやられたかのようにマネしだす。それをマネしなければ「遅れている」と烙印を押される。流行にのることはコミュニティに属しているものに疎外感を感じさせることもできる恐ろしい儀式なのだ。

 

 日本には「○○顔」という顔面分類法が確立されている。塩顔、しょうゆ顔、ソース顔。なぜか調味料の名前で区別し、グループ化する。何年かおきに顔の好みの波みたいなのが来て、そのアイコンが特集され流行りだす。同じ平たい顔族なのに分類されない僕のような添加物顔のヒトはどうすればいいのだろうか。

 

 ひと昔の番組なのか今でもやっているのかもしれないが、スタイリストの人が街角の人のファッションチェックするというコーナーがあった。某人曰く素人に向かって「全然ダメ、流行りのこれを着ければ」と他人の着ているもの全否定するのだ。スタイリストなのに流行りにのっかるなんてと母親が買ってきたものしか着ない人間ながらに疑問を抱いていた。服装なんて流行追いかけてたらつまらないと思う。そういう本流への反動から、原宿系やゆめかわいい系が生まれてきたなのかもしれない。これも結局体系づけられているので流行してしまっただろうか。

 

 流行っていったい何だろうか。地方に住んでる人間は東京のような原宿があるわけでもないし、流行という船に乗るための切符を持てない。結局、音楽や生活必需品と違ってみんなが手に入れられない。流行と決めつけるには遠く北海道の漁師がニューエラとエアーマックスを履いて漁に出てることが必要十分条件ではなく、東京などの大都市で十分なのだ。

 

 服と違って顔はランダムに発生するイベントなので全国的に流行すると言える。もし友人が「今、塩顔系のイケメンと付き合っている」と言えばそれは彼女は流行にのっかているのだなと解釈できなくもない。ブームが過ぎ去れば彼は「時代遅れ」の顔になってしまうとも解釈できる。

 

 流行は恐ろしいものとつくづく思う。流行の顔でなくてよかったのかどうかわからないが、モテないという事実は確か。