誰にも言わないどうでもいいメモ

どうでもいいことを書いてます

愚かなる指導者の失態

 久しぶりに東京に来た。大体東京に来るのは気になる展示を見に行くか、人に会うかのどちらかだ。今回はどれにも当てはまらない、ただの散策をしていた。国立新美術館のルーヴル展を見るくらいであとは地下鉄に乗ってぐるぐると東京を散策(個人的には街の監視と呼称している)をした。用もないのに井の頭公園や吉祥寺、下北沢などに赴き、渋谷原宿を散策。

 

 前口上はさておいて、今回もご多分に漏れずメイド喫茶に行った。前言撤回しよう、帰宅した。前回帰宅したのが去年の11月らしい。時間とはなんとも残酷無慈悲。半年くらい屋敷を開けていたようだった。これは主人として失格なのではなかろうか。

 

 帰宅すると、メイドが迎えにきてくれた。前回会ったメイドは今回はシフトに入ってなかったらしい。新しいメイドも増え知らない娘ばかり。新しい交流をせねば主人としての務めがなってないことになる。

 

 とここまで、順風満帆でまるでシャボンディ諸島まで負け知らずのルフィのようだった。そしてあいちゅこーひー(アイスコーヒー)を頼み、メイドに給仕してもらっていた。隣のご主人は今日は誕生日だったらしく、全メイドから祝福(チェキと萌え萌えキュン)を受けていた。幸せだろう。ケーキで祝った。そして様々なご主人様が優雅な一時を過ごしていた。しかし僕は違った。なぜならチェキの順番が来ないのだ。後で来た女ご主人もカップルできたご主人もチェキを撮り、誕生日のご主人もチェキを撮り終わっていた。知らぬ間にインドからのご主人もチェキを撮り終わっていた。チェキの順番はと悶々としていた。尿意を我慢し、電車の時間もギリギリ。バス代が無駄になる。早く!

 

 原因究明のために伝票見てみた。なんという事実!どうやら僕はチェキを頼んでなかったらしい。チェキはお家賃(基本料)の中に入っていると錯覚していたのだ!ただあいちゅこーひー(アイスコーヒー)を頼み美味しくなる呪文(萌え萌えキュン)詠唱してメイドを観察している堕落した主人になっていた!俺は弱い!

 

 それから急ぎでお家賃を払い。屋敷を後にした。秋葉原歩行者天国を駆け巡り新宿まで己の不甲斐なさを噛み締めながら東口に出た。そこにはバスタ新宿もなく、また焦りとにかく走った。あと5分というところでバスタ新宿を見つけ一心不乱に、韋駄天が如く冷凍都市を駆け抜けた。またもや新宿駅の術中にハマってしまったのだ。得たものは何一つなく、我慢していた尿意を解放するようなニヒリズムさしかなかった。

 

 今度帰宅する際はこんなことがないようにに気をつけたい。きちんとドリンクセットを頼むことにする。贔屓にしてるメイドがいる日を確認し行く。それまで修行だ。